第3回 ELC沖縄学習会
7/28は快晴の日曜日でした。私たちは4月以来、3ヶ月ぶりにELC(エンドオブライフケア)沖縄学習会を開催いたしました。
今回は、初めて病院ではなく、施設「いきがいのまち美里」をお借りして3時間半の勉強会を行いました。参加者は定員20名のところ、なんと42名もの方にお集まりくださりました。用意していた資料が足りなくなり、急遽、印刷をかけるという事態も発生しましたが、なんとか無事に予定通りのメニューを終了することができました。関係者の方々には厚く御礼申し上げます。
今回の勉強会では、前半の「苦しむ人への援助と5つの課題」から「援助的コミュニケーション」について特に時間を割いて、丁寧に説明、ロールプレイを行いました。私自身、「私」と「相手」の主語を入れ替える図の説明が苦手だったので、今回はどうしてもここを克服したかったという狙いもありました。結果的には少し時間がかかりましたが、後半のロールプレイの目的が明確になり、よかったのではないかと思います。トータルの時間配分としても、後半のロールプレイに十分時間を割くことができました。学習会の最後に「自らの支えを知る」について5分ほど解説を行いましたが、こちらに関しては、クロージングにどうつなげてゆくか、流れを検討する必要があると感じました。また、私が独自に作成した記述式のアンケートには、参加者の氏名を書く欄を忘れていたのが反省点でした。
勉強会そのものは大変盛り上がり、私たちも大変勉強になりました。参加者のみなさんが日々誠実に、真心を込めて苦しむ患者さんへ向き合われている様子が伝わってきました。「魂の込もった医療」はこれからどんなにAIが発達しても奪われることはないでしょう。医療、介護の垣根を超えて、苦しみの中でも穏やかになれる(レジリエント)な社会を目指してこれからも活動してゆきたいと思います。
今回、母親の死から2週間した経過しておらず、私自身、最後まで講演できないのではないかという不安がありました。しかし、母親のことを話すことで、聴衆の皆さんと痛みが共有できたような気がして、少しだけ気持ちが軽くなったような感じがしました。母親が私たちを愛情をかけて大切に育ててくれたおかげで、私は大変な困難や苦しみに直面しても、レジリエンスを維持することができるのかもしれません。きっと、私をどこかで見守っていて、時折、叱咤してくれているのでしょう。
懇親会では、曽根ルチアさんの精神世界的な臨終のお話から、南部病院のくつな看護師から実際の医療現場での貴重な体験、思いを直接伺うことができました。志を同じにする仲間が増えてゆくことは大変嬉しく、心強い限りです。