第5回, ELC沖縄学習会
沖縄も11月になり朝晩は少し肌寒くなってまいりました。沖縄に来たばかりの頃は、内地よりもはるかに温かいので、一年中半袖で過ごしていましたが、最近では11月になると半袖では寒く感じるようになりました。今週は中部病院での講演(グラウンドラウンド)、那覇市立病院での発表があり、病棟では急変に対応して在宅医療もこなすというせわしなさでした。しかし。私に立ち止まっている時間はありません。もう人生半分くらい?生きてしまいましたから笑。
私のライフワークの一つである、エンドオブライフ・ケア(ELC)の地域学習会を11月30日に開催することになりました。
昨年、沖縄学習会を立ち上げてから、早くも第5回目です。これもひとえに皆様の温かい支えがあればこそと感謝しております。
今回は何と!東京ELCのメンバーが飛行機に乗って沖縄までやって来てくれます。学習会も彼ら主導でお願いしております。非常に楽しみです!海を越えて、沖縄と東京が一つになる。こんなうれしいことはありません。
今回、東京メンバーの方には、台風19号や大雨の被害に遭われた方もいて、ご自身の生活も非常に大変な中、遠路からお越しくださる予定です。彼らの優しさ、情熱には頭が下がる思いです。
私はviolaの演奏をリクエストされました。東京メンバーの講演に花を添えたいと思います。
皆様、奮ってご参加ください!
< ELC の活動について簡単にご紹介いたします >
私たちには「世の中を創りたい」という夢があります。
これからの時代、超高齢、少子化時代に突入し人生の最終段階を迎えた人が増えていきます。地域に目を移すと、人生の最終段階の人だけではなく、認知症、独居、引きこもり、介護、社会的な孤立、生活苦、虐待、不登校などで苦しむ人が増えています。苦しみは希望と現実の開き。病気の人だけでではありません。またこれらの苦しみは見えないことが多いです。
現場は綺麗事ではありません。「どうして私だけ?家族に迷惑をかけるならいっそのこと早く死んでしまいたい、自分がだれからも必要とされていない、」という解決困難な苦しみを抱える人への援助は、心が折れそうになることもあります。
ELC援助者養成講座、学習会を通して、
・苦しみから支えに気づく
・苦しむ人を前にして私にできることは何か
・自分を認め大切にすること
自分の苦しみをわかってくれる人とのつながりは新しいコミュニティーの始まりです。
苦しみから支えに気づく人は困難な時代であっても生きる力が与えられます。
解決できる苦しみは解決できると笑顔になります。
誰かの役に立てる時very goodよくできました!自分を認めることができます。
「なぜ私だけ苦しむの?」という苦しみは解決できない苦しみです。
力になりたくても力になれず足が遠のくこともあります。
それでも私のことをわかってくれ、まるごと認めてくれる誰かとのつながりがあれば
Good enough これでよいと自分を認めることができます
よくできました、これでよい
この2つの働きがこれからの地域で大きな役割を果たします
なぜならば自己肯定感が高まり自尊感情に気づくからです。
これからの時代、人、もの、お金という資源が限られたとしても、社会として苦しみに向き合うことができ、レジリエンスが高まります。
自己肯定感とレジリエンス。これは医師や看護師が困難を抱えた患者さんに逃げずに関わり続けるために必要な能力です。辛い時、困った時は勇気を持って助けを求めることです。
たとえどんな病気でも、どこに住んでいても
全ての人が人生の最期まで穏やかに過ごせる持続可能な社会を目指します。
一緒に夢を追いかけませんか?