エンドオブライフケア(ELC)講習会

 今週末は、東京からめぐみ在宅クリニック院長、エンドオブライフケア理事の小澤竹俊先生、千田恵子さんを沖縄へお招きし、24日は施設いきがいクリエーションで1時間半のご講演を行なっていただき、25日、26日の二日間は9時〜17時半までエンドオブライフケア援助者養成基礎講座でした。今回、私は親泊看護師、鈴木DAIGO氏とファシリテーターとして参加させていただきました。80名募集のところ、110名の方がご参加されており、会場は熱気に包まれています。

 エンドオブライフケア協会は2015年に設立され、全国各地で2日間の基礎講座を開きながら(4年間で68回開催)、各都道府県にてファシリテーターを中心に地域学習会を開催しています。また地域の小中学校へ出かけて「命の授業」を行なっています。 ELCの長期的なビジョンとしては「解決不可能な苦しみを抱えながらも穏やかな(レジリエントな)文化を創造する」ことです。超高齢少子多死時代において、「何かあったら病院へ運んで治療」だけでは人は幸せにはなれません。たとえ社会資源が限られていても全ての人が人生の最期まで穏やかに暮らせる、持続可能な地域社会を目指しています。

 苦しみを抱えている人は高齢者や病気の人たちだけではありません。職場での対人関係、学校での不登校の問題、家庭での家族関係など、私たちは時に解決できない苦しみを抱えて生きています。大切な人の苦しみに気づき、苦しみから学ぶ文化を作ること。「自分の苦しみをわかってくれる人がいると嬉しい」ことに皆が気づき、お互いが支えになるコミュニティが生まれる。そうすることで自己肯定感が高まり、自尊感情に気づきレジリエンスが高まるという文化の創造をめざしています。私たちは本気で社会を変えたいと思っています。

 7/28 (日)地域学習会を中部病院で開催予定です。今後、那覇や南部、北部にも勉強会をデリバリーしたいと思っています。8月にはファシリテーター養成講座を受けに横浜へ訪問します。

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