岡山訪問

大学時代の部活の後輩、「バラモス」くんの結婚式が岡山でありました。

バラモスくんは私より学年が2個下で、第52回定期演奏会でコンサートマスターを務めました。

また、卒部後も岡山大学オケにずっと通い続け、後輩の指導を続けてきました。

バラモスくんはもう3●歳ですが、いまでも20歳前後の現役生からも頼りにされている存在です。

私は現役時代、バラモスくんを指導する先輩(岡大オケではこの師弟関係を「プルト」といいます)でした。申し訳ないことに、私は自分のコンマス業をこなすのがやっとの状態で、バラモスくんにあまりヴァイオリンの指導を行うことができませんでした。しかし、彼は今でも私のことを先輩として立ててくれて、私が岡山に来た時にはいつも後輩を引き連れて会いに来てくれます。

なんとも頼りになる、素晴らしい後輩です。

披露宴、二次会は音楽をこよなく愛する彼らしく、音楽に溢れたものとなりました。

弦楽器の生演奏だけで10回以上はあったのではないでしょうか。それも皆、超ハイレベルな演奏でした。

岡大オケの若手OB達による演奏は本当に素晴らしかったです。

皆、めちゃくちゃ上手です。卒業後、音大へ入りなおした人もいるとか。

メンデルスゾーンの八重奏やブラームスの四重奏などを弾いていましたが、質の高い演奏でした。岡山大学オーケストラは今でも全国トップレベルのアンサンブル力があると確信しました。

私もバラモスくんの晴れの舞台に花を添えるべく、学生時代に活動していた「バンドエイドカルテット」を10年ぶりに再結成し、演奏の贈り物を行いました。メンバーと顔を合わせるのも10年ぶりでした。リハーサルは直前の1時間くらいしかできませんでしたが、一緒に弾いているうちに、学生時代へタイムスリップするかのように、様々な記憶が蘇ってきました。

一つ一つの音に、気持ちを込めて、

モーツアルト作曲「アヴェ・ベルム・コルプス」

中島みゆき作曲「糸」

を演奏させていただきました。

バンドエイドのメンバーは今でも各地でオーケストラや室内楽を続けているみたいで、本当に嬉しい限りです。また時々集まって、演奏できたらいいな。

岡山は私にとって、第二の故郷のような大切な場所です。

今回、演奏機会を与えてくれたバラモスくんに感謝です。どうぞ、末長くお幸せに!

 沖縄へ帰ってから数日後、岡山大学病院から電話があり、私が沖縄から肺移植お願いした20歳代の患者さんが無事に移植を終えられたとのご報告をいただきました。岡山大学の大藤教授を筆頭とする肺移植チームは、世界最高水準の移植成功率を誇っており、ハイブリッド移植(片方の肺を脳死の方から、もう片方を生きている人から提供を受ける移植手術)を世界で最初に成功されたことでも有名です。患者さんが岡山へ旅立つ前、「せっかく親からもらった命だから、できることなら生きてみたいです」と語っておられたのが印象的でした。肺移植は日本では提供者が少なく、ドナー登録をしてから手術を受けられるまで数年を要することもあり、移植が間に合わずお亡くなりになられる患者さんもいらっしゃいます。今回、ひとまず無事に移植が受けられたことに安堵し、患者さんの1日も早いご回復をお祈りしたいと思います。

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