病院コンサート2021

12月25日、クリスマスの日に勤務先の中部病院でコンサートを開催いたしました。

今年は院内の職員、有志のメンバーにてギター、ピアノ2名、コントラバス、ヴィオラの編成でした。ヴァイオリンがいないのは初めてでしょうか。

低音の重厚な響き、スローテンポで「穏やかさ」を重視したプログラムで臨みました。

 今年で9年目になるコンサートも、多くの方に支えられて継続できております。様々な準備、プログラム、ポスター作りから献身的に支えてくださる比嘉すずかさん、石川さんをはじめ総務課の皆様には本当に感謝の気持ちでいっぱいです。最近では私がお願いする前から、「先生、そろそろコンサートの時期ですよね、そろそろ決めて行きませんか?」とお声かけいただき本当に助かっています。

昨年はできなかった、病棟ラウンドも実施させていただきました。もともとはコンサートの宣伝のために始めた演奏ラウンドですが、いつしか院内コンサートの名物に。具合が悪くて移動できない患者さんにも音楽を届けたいという想いで続けています。コロナ禍で昨年は実施できませんでしたが、出張演奏を望む声は多く、今年は感染対策を十分に取った上で実行しました。

音楽には無限の可能性があると思います。私たちアマチュア演奏家はプロと技術を競うことはできませんが、音楽を通して何を伝えたいのかを明確にしながら、自分の演奏する音楽を心から愛することで、聞き手と感動を共有することは可能になると信じています。私が伝えたいメッセージは

「クラッシック音楽をより身近に。コンサートホールに行かなくても聴ける音楽」にすること、そして

「ヴィオラの音色を普及すること」です。

今年は病院もコロナパンデミックのため危機的な状況に陥りましたが、苦しみの中で普段は気づかない「支え」に気づくことができた一年でもありました。パンデミックがもたらした「分断」と「苦しみから見えた一筋の光」。人生という長い旅路の中で、音楽が「見えない伴走者」として私たちの支えになってくれることを願っています。

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