宮古島訪問
先週の報告です。2/15は緩和ケア講習会のため県立宮古病院を訪問しました。私は講師を依頼されました。
人生で初めての宮古島上陸でした!
私は「全人的苦痛に対する緩和ケア」について、肺がんの患者さんの事例を提示しながらグループワークをおこなっていただきました。職業、年齢の分け隔てなく、1人の患者さんの人生について考える、、みなさん真剣に取り組んでおられました。
ワークの最後に、ELCでの「マクロ」の要素:「選ぶことのできる自由」について少しご紹介しました。
今後、宮古島でも「いのちの授業」、「ELC沖縄」が開催できれば嬉しいなと思いました。
今回の宮古訪問で最も私の心に残ったことは、会の最後にプレゼンしてくださった、患者会の女性の言葉でした。
「患者という漢字は、《心が串刺しになる》と書きます。この心の痛みは体験した人でないと分からないのではないでしょうか。。」
「離島でがんの治療を続けることは想像以上に大変です、、宮古島の人の平均年収は内地にははるかに及ばず、本島へ抗がん剤へ行くのも、交通費や宿泊費だけでも相当な負担になります。ザルからこぼれ落ちるようにお金が消えてゆきます。。」
空港へ帰る途中、宮古病院の副院長が宮古初上陸の私のために、伊良部大橋に立ち寄ってくださいました。伊良部島にも空港があることを知り驚きました。
タクシー運転手「昔はよ、、もっとこの島は静かだった、、最近はとても騒がしい。知らない建物もどんどん増えて、、まるで故郷が故郷でなくなっているさ、、 でもこの島の海は本当に綺麗だ。世界で一番。これからもずっと、、、」
頬に当たる浜風に、離島で暮らす人々の幸せと苦しみをかすかに感じることができた週末となりました。